文化認識論

(世界を記述する。Since July 2016)

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

No. 149 "私"から、”私たち”へ(その2)

前回の原稿で、少し大江健三郎氏などに対し、批判的なことを述べましたが、若干、補足させていただきます。 文学以外のジャンルでも同じかも知れませんが、芸術家というのは、誰しも個人的な経験であったり、感性であったり、考え方などから出発するのだろう…

No. 148 ”私”から、”私たち”へ(その1)

雨の日が続きますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。今日、吉野家へ行ったところ、メニューに季節限定の「牛すき鍋膳」が追加されていました。もう、冬はすぐそこです。 さて、衆院選も終わり、少しこのブログを振り返ってみました。非公式なものを含めま…

No. 147 憲法とは、文化の結晶である

未だホモサピエンスが言語すら持っていなかった頃、誰かが、動物の真似をしてみた。例えば、鳥のさえずりを真似てみた。その瞬間、文化の歴史が始まったに違いありません。やがて人類は、遊びながら意味を発見し、ルールを作った。ルールは言葉となり、呪術…

No. 146 対米従属と憲法9条(その4)

未だに護憲派か改憲派か、などという不毛な報道が繰り返されていますが、言うまでもなく、憲法改正に賛成と言っても、どの条文をどう変更するのかによって、その意味は全く異なります。そして緊急性があるかという問題は別にして、憲法問題の本丸は9条にあり…

No. 145 対米従属と憲法9条(その3)

1つ重要な前提条件を書き洩らしていました。それは、日米安全保障条約のことです。私は、これを否定するものではありません。昨今、この条約まで否定して、日本が核武装すべきだ、というような論議もない訳ではありませんが、私は、こういった考え方には反対…

No. 144 対米従属と憲法9条(その2)

対米従属がもたらす問題点は、以下の3点ではないでしょうか。 第1に、立憲主義の破壊という問題があります。安全保障関連法が国会で決議される際、参考人として出席した憲法学者の長谷部恭男氏、小林節氏などは明確に違憲である旨、証言しております。すなわ…

No. 143 対米従属と憲法9条(その1)

少し前の原稿で、民族が南北に分断されている韓国は悲惨な状況にあると書きましたが、“文化”という基軸で見れば、日本もそれ程、幸福な状況にある訳ではないと思います。戦後72年もたっていると言うのに、少なくとも軍事的な意味では、日本は未だにアメリカ…

No. 142 文化の構造図(Version 2)

前回までのシリーズで、重要なことが分かったように思います。各国は、それぞれ発展途上にある。“行きつ戻りつ”を繰り返しながらも、長い目で見れば、人間社会は集団を大きくする方向に向かっていて、その最終形は地球規模で共存を目指すルールであるはずだ…

No. 141 集団スケールと政治の現在(その14)

1. 個人2. 血縁集団3. 帰属集団4. 組織集団・・・・・・・・・・韓国5. 民族6. 一神教・イデオロギー・・・・中国7. 民主国家・・・・・・・・・・アメリカ8. グローバリズム 今回の衆院選につきましては、どの党がどれだけ議席数を獲得する…

No. 140 集団スケールと政治の現在(その13)

1. 個人2. 血縁集団3. 帰属集団4. 組織集団・・・・・・・・・・公明党、民進党5. 民族・・・・・・・・・・・・自民党(?)、希望の党(?)6. 一神教・イデオロギー・・・・共産党7. 民主国家・・・・・・・・・・該当なし8. グローバリ…

No. 139 集団スケールと政治の現在(その12)

集団スケールの項目が出揃いましたので、これに基づいて、主要な政党について考えてみたいと思います。 1. 個人2. 血縁集団3. 帰属集団4. 組織集団・・・・・・・・・・公明党、民進党5. 民族・・・・・・・・・・・・自民党6. 一神教・イデオロ…