文化認識論

(世界を記述する。Since July 2016)

2017-01-01から1年間の記事一覧

No. 138 集団スケールと政治の現在(その11)

(集団スケール一覧)1. 個人2. 血縁集団3. 帰属集団・・・顔と名前が一致する範囲4. 組織集団・・・職業別団体、宗教団体、集票ターゲット5. 民族・・・天皇制、宗教国家6. 一神教、イデオロギー・・・キリスト教、イスラム教、共産主義7. 民主国家・・・日…

No. 136 集団スケールと政治の現在(その10)

(集団スケール一覧、今回までに言及した部分) 1. 個人 2. 血縁集団 3. 帰属集団・・・顔と名前が一致する範囲 4. 組織集団・・・職業別団体、宗教団体、集票ターゲット 5. 民族・・・天皇制、宗教国家 6. 一神教、イデオロギー・・・キリスト教、イスラム…

No. 135 集団スケールと政治の現在(その9)

(集団スケール一覧、本稿までに言及した部分) 1. 個人 2. 血縁集団 3. 帰属集団・・・顔と名前が一致する範囲 4. 組織集団・・・職業別団体、宗教団体、集票ターゲット 5. 民族・・・天皇制、宗教国家 6. 一神教、イデオロギー・・・キリスト教、イスラム…

No. 134 集団スケールと政治の現在(その8)

(集団スケール一覧/本稿に関係する部分のみ)1.個人2.血縁集団3.帰属集団・・・顔と名前が一致する範囲。4.組織集団・・・職業別団体、宗教団体、集票ターゲット5.民族・・・天皇制、宗教国家 日本の新左翼の団体に反天皇制運動連絡会(“反天連”…

フェアネスということ

今回は通し番号無しの、すなわち非公式な原稿となります。 さて、北朝鮮からのミサイルが我が国の上空を通過し、民進党からの離党ドミノが止まらない中、安倍総理は28日に召集予定の臨時国会の冒頭で、衆議院を解散するのではないかと報道されています。多分…

No. 133 集団スケールと政治の現在(その7)

(集団スケール一覧/本稿に関係する部分のみ)1.個人2.血縁集団3.帰属集団・・・顔と名前が一致する範囲。4.組織集団・・・職業別団体、宗教団体、集票ターゲット5.民族・・・天皇制、宗教国家 参考文献(文献1)によれば、現在、各宗教団体は苦…

No. 132 集団スケールと政治の現在(その6)

(集団スケール一覧/本稿に関係する部分のみ)1.個人2.血縁集団3.帰属集団・・・顔と名前が一致する範囲。4.組織集団・・・職業別団体、宗教団体 血縁でもない、顔見知りでもない人々が構成する集団。これを歴史的に見ますと、武力集団というものが…

No. 131 集団スケールと政治の現在(その5)

(集団スケール一覧/本稿に関係する部分のみ)1.個人2.血縁集団3.帰属集団・・・顔と名前が一致する範囲。4.組織集団 No. 129の原稿におきまして、私が偶然、浅草の三社祭に出くわした経緯を記載しました。気になったので、ちょっとネットで調べて…

No. 130 集団スケールと政治の現在(その4)

(集団スケール一覧/本稿に関係する部分のみ)1.個人2.血縁集団3.帰属集団・・・顔と名前が一致する範囲。 もう10年以上も前のことですが、年末にクルマで首都高速を走っていた時、暴走族の集団に行く手を阻まれたことがあります。何やら後方から爆音…

No. 129 集団スケールと政治の現在(その3)

(集団スケール一覧/本稿に関係する部分のみ)1.個人2.血縁集団3.帰属集団・・・顔と名前が一致する範囲。 もう少し、帰属集団について考えてみます。 今は大阪に住む友人のMさんから、連絡がありました。東京に行くついでがあるから、久しぶりに浅草…

No. 128 集団スケールと政治の現在(その2)

(集団スケール一覧/本稿に関係する部分のみ)1. 個人2. 血縁集団3. 帰属集団 プライドと呼ばれるライオンの集団は、血縁集団であって、ライオンの社会にそれ以上大きな集団はありません。しかし、人間の社会は違う。いくつかの血縁集団が集まり、ま…

No. 127 集団スケールと政治の現在(その1)

では、気を取り直して、再開してみます。 狩猟・採集を生業としていた時代から、人間は集団で暮らしてきました。言葉を覚え、道具を発明したとは言え、人間が野生動物と闘うためには、集団を形成する必要があったからです。 やがて人間は定住し、農耕作業を…

ブログ再開のお知らせ

私の住む埼玉県では、一昨日から涼しくなり、冷房を使わなくても眠れるようになりました。まだ、日中は蝉が鳴いていますが、どこか寂しげに聞こえます。 皆様の地域では、いかがでしょうか。 さて40日程、休憩しておりました本ブログですが、そろそろ再開す…

休止のお知らせ

暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。私は、少し夏バテ気味です。 さて、このブログですが、昨年の7月に始めて、約13か月が経過しました。その間、約130本の原稿を掲載してまいりました。月平均約10本、3日に1本という割合です。 永年疑問に思っ…

No. 125 政治を読み解く7つの対立軸(その4)

4つ目の対立軸は、弱者保護 vs 格差容認 です。 現在の日本における格差問題については、今さら私が述べる必要もないと思います。ワーキング・プア、シングルマザー、非正規従業員、奨学金の返済。全て、貧困を表わす言葉ですね。他方、昨年度日本で1億円以…

No. 124 政治を読み解く7つの対立軸(その3)

3つ目の対立軸は、政策 vs 既得権保護 です。政党にとって最も大切なことは、正しい政策を立案して、それを実行することだと思うのですが、ほとんど政策を訴えない政党も、少なくありません。では、そういう政党にとって大切なのは何かと言うと、既得権の保…

No. 121 メディア・リテラシーということ

最近、アメリカではFake Newsというのが問題になっているそうです。匿名で、根も葉もない嘘のニュースをネット上に配信する。そして、アクセス件数に応じて、手数料を取得するという仕組みのようです。この手法で稼いだお金で、家を建てた人もいるそうです。…

No. 120 ロジックとバイアス

安倍総理が蕎麦屋に入る。すると店員が、尋ねる。「モリですか、カケですか?」。安倍総理が慌てて退散する。そんなマンガが、世間では話題になっているそうです。 籠池さんは100万円を返却しに、明恵夫人の経営する居酒屋を訪ねましたが、店員に怒鳴り返さ…

No. 119 深まらない論議

No. 117の原稿にootkysnrさんからコメントをいただきました。有り難うございました。コメントのご趣旨としては、国民の無関心が今日の国会の堕落を招いたのではないか、とのことですが、全くもってその通りだと思います。現政権を批判することは、ある意味、…

No. 118 アメリカの巡回裁判所

もう随分昔のことですが、アメリカのどこかで、私は巡回裁判所の建物をみたことがあるのです。モンタナ州のミズーラという小さな町だったような気もするのですが、自信はありません。 若い弁護士がハンドルを握っていて、私は助手席に座っていた。アメリカの…

No. 117 日本人の忘れ物

ここ2~3日、YouTubeにハマッてしまいました。何を見ていたかと言えば、主に国会中継を見ていたのです。YouTubeというのは、過去の画像だけだと思っていたのですが、“Live”と表示された生中継もあるんですね。これには、ちょっと驚きました。もちろん過去…

No. 116 文化の現在(その2)

文化の構造図を眺めていますと、左側に記載した項目、すなわち遊び、大衆文化、前衛芸術は、どれも自由なんです。他方、右側に記載した伝統文化と法律というものは、どうもその反対で、束縛されるイメージが強い。 思うに、古代人は比較的自由で平等な暮らし…

No. 115 文化の現在(その1)

遊びや大衆文化というものは、大人たちや時の政権、軍部には、嫌悪されてきたのだと思います。その理由につきましては、50年戦争の期間、政府によってそういう価値観が国民に刷り込まれたからだ、という見方もあるようです。確かに、戦時中のモットーは「欲…

No. 114 文化のダイナミズム(その4)

伝統文化の究極の形は、宗教ではないでしょうか。そこには、祈祷の方法、食事の作法、衣服、建築物の様式、葬送の執行方法など、あらゆる秩序が定められています。遊びから始まって、伝統文化に至るプロセスの詳細につきましては、このブログの冒頭で述べま…

No. 113 文化のダイナミズム(その3)

No. 111の原稿に添付致しました「文化の構造図」に従って、次は、大衆文化について考えてみます。これは遊びが普及し、ある程度体系化されたものということになります。決して、悪い文化、程度の低い文化、という意味ではありません。 大衆文化の本質を考え…

No. 112 文化のダイナミズム(その2)

少し前に、アメリカでゴジラという映画が作成されたのは、ご存じでしょうか。既に何作もの作品が上映されていて、日本人としては、ゴジラに少し飽きていた。しかし、アメリカ人の映画関係者にとって、ゴジラは新鮮だった。つまり、アメリカ人にとってゴジラ…

No. 111 文化のダイナミズム(その1)

前回のシリーズでは、結局、遊びとは何か、それを定義づけることができませんでした。その理由は、古代まで遡ってみると遊びと仕事を区別することができなかったからです。例えば、狩猟採集民が野ウサギを捕まえたとします。面白いので、これに紐を付けてし…

No. 110 遊びとは何か(その10)/ネットが育む現代の遊び

夢に破れ、孤独に向き合っていた近代の人たち。しかし、そんな時期でも、庶民とその子供たちは遊ぶことを止めなかった。野球盤ゲームだとか、ルービックキューブだとか、子供たちは少しでも楽しそうなものを探していたんだろうと思うのです。大人たちも、芸…

No. 109 遊びとは何か(その9)/近代の遊び

第二次世界大戦に敗れた日本では、大変な混乱が生じた。何しろ、広島と長崎に原爆が投下され、東京も焼野原になった。日本にやってきた米兵の行いも酷かったようです。「占領軍であった米兵の強姦、強盗、窃盗、略奪は、米軍上陸直後から多発した」そうです…

No. 108 遊びとは何か(その8)/戦時中の遊び

江戸時代からスゴロク、カルタなどはありましたが、明治になるとトランプやビリヤードが普及したようです。神戸市の統計によると、大正5年(1916)の市内の遊技場は、次の構成となっていたそうです。(出典:日本遊戯思想史、以下「文献1」) 空気銃射的場・…