文化認識論

(世界を記述する。Since July 2016)

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

No. 195 集団幻想という考え方

ある日、イワム族の村長が「我々の祖先はバナナである」と発言しました。今後もこの村長について言及することがあれば、「バナナ村長」と呼ぶことにします。 思えば上記村長の発言も、仮説だと思うのです。では、この仮説はその後、どのような道筋を辿ったの…

初夏の昼間のひとり言

パース先生によれば、アブダクションにはいくつかの仮説を思いつくままに提起する“示唆的な段階”と、それらの仮説の中からもっとも正しいと思われる仮説を選ぶ“熟慮的な推論の段階”がある。このブログは明らかに“示唆的な段階”にある。しかし、そろそろジグ…

No. 194 パースのアブダクション

このブログを続けてお読みいただいている方には、既にパース(Charles Sanders Peirce 1839-1914)はお馴染みの登場人物となっているかも知れません。No. 164とNo. 165において「記号学のパースが面白い」という原稿を掲載させていただきました。また、その…

No. 193 この素晴らしき世界

YouTubeを立ち上げて国会中継の音声を聞きながら、パソコンの画面上では将棋を指す。これが私の暇つぶし方法だったのですが、野党が審議を拒否し、ゴールデンウィークに突入してしまいました。すなわち、国会中継がなくなってしまった。そして、将棋だけでは…

No. 192 想像から思考へ

YouTubeの動物動画を見ておりますと、現在においても、人間と動物の新たな出会いは、絶えず続いていることが分かります。典型的なパターンとしては、生まれたての動物が生命の危機に晒される。そして、人間がその動物を助ける、というものです。例えば、小鳥…