2019-01-01から1年間の記事一覧
久しぶりに読みごたえのある本に出会いました。それはスペインの哲学者オルテガ(1883-1955)の著書、「大衆の反逆」です。(以下「本文献」と言います。詳細は末尾) 本文献の執筆は1930年なので、第一次世界大戦が終わり、第二次世界大戦が始まる前という…
最初に述べておく必要があると思うのですが、私は、日本国憲法がとても好きです。特に、その第12条を肝に銘じております。 第12条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。 素晴らしいじゃありま…
来年の4月には、日米FTA第2段階の交渉が始まります。フルパッケージで日米FTAが締結されると、すなわち、ISDS条項や為替条項を含む条約が締結されると、この国に生きる普通の人々が、生きていくことさえ困難な時代がやって来る。農薬まみれや遺伝子組み換え…
経済学者の松尾匡氏が、その著書(文献1)の中で、次のように述べておられました。 - 世の中を「タテ」方向に切って、「ウチ」と「ソト」に分け、「ウチ」に味方するのが「右翼」で、世の中を「ヨコ」方向に切って「上」と「下」に分け、「下」に味方する…
ちょっと、ここまでの話を整理してみましょう。 グローバリズムというのは、次の権力構造にある。 国際金融資本 - アメリカ政府 - 自民党(清和会)・官僚組織 アメリカ政府が何故、日本政府に対して強く出られるかと言うと、次の項目を挙げることができま…
この原稿のタイトルって、ジョン・レノンの“War is over, if you want it”のパクリではないかと思った人、その通りです。 FTA is over, if we want it! しかし、これは単なる私の個人的な願望ではありません。日米貿易協定の原文、第10条にそう書いてあるの…
日米FTAのリスクを端的に表現する標語を作ってはどうか。そう思って、考えました。 FTA 病気になったら ホームレス 実際、アメリカには55万人のホームレスがいるそうです。例えば、1千万円程度の年収がある人でも、大病を患うとホームレスに転落してしまう。…
当初の予定通り11月19日、日米貿易協定(牛肉、豚肉)と日米デジタル貿易協定が、衆議院本会議で可決されてしまいました。これはもう、参議院で否決をしようが、採決を拒否しようが、憲法60条、61条に基づく30日ルールによって、12月19日頃には日本の国内手…
現代に生きる私たちは、社会的な課題や心の問題を抱えています。これらを解決するためのヒントは、古代の文化にあるのではないか。そう思って、このブログでは、主に古代の文化を研究してまいりました。 古代とはいつ頃の時代を指して言うのかという問題もあ…
前回の原稿では、日米貿易協定の第1段階について考えてみました。こちらは、既に11月15日の衆議院外務委員会にて可決されました。反対の意見表明を行った共産党の穀田議員の発言を聞きますと、私が前回の原稿に記したこととほぼ同じ内容で、少しびっくりしま…
日米貿易協定の国会審議等を巡り、ツイッター上で様々な論議が展開されています。私自身、大変不安を感じておりますので、少し、概略を調べてみました。取り急ぎ、その結果を報告致します。 まずご理解いただきたいのは、日米貿易協定というのは、かなり大き…
日本の政治はとても複雑です。1つには、敗戦という歴史的な背景がある。更に、権力を持っている者が愚民化政策を進め、巧妙な支配システムを構築している。平気で嘘を付く政治家は、枚挙にいとまがない。最近、「嘘つきは東京オリンピックの始まり」と言う…
<認識方法の変遷>1. 真似る・・・観察、関係性、自然記号2. 融即律・・・想像力、関係性3. 介在原理・・・想像力、概念、関係性4. 物語的思考・・・想像力、概念、因果関係、話し言葉5. 論理的思考・・・観察、想像力、概念、因果関係、文字6.…
<認識方法の変遷>1. 真似る・・・観察、関係性、自然記号2. 融即律・・・想像力、関係性3. 介在原理・・・想像力、概念、関係性4. 物語的思考・・・想像力、概念、因果関係、話し言葉5. 論理的思考・・・観察、想像力、概念、因果関係、文字6.…
<認識方法の変遷>1. 真似る・・・観察、関係性、自然記号2. 融即律・・・想像力、関係性3. 介在原理・・・想像力、概念、関係性4. 物語的思考・・・想像力、概念、因果関係、話し言葉5. 論理的思考・・・観察、想像力、概念、因果関係、文字6.…
前回の原稿の末尾に掲載しました一覧を、以下に再掲致します。 1. 真似る・・・観察、関係性、自然記号2. 融即律・・・想像力、関係性3. 介在原理・・・想像力、概念、関係性4. 物語的思考・・・想像力、概念、因果関係、話し言葉5. 論理的思考・…
思えば、文字を持たない文化なり信仰においては、どうすべきか、どうあるべきか、ということに関する主張、すなわち教義は存在しないのではないでしょうか。シャーマニズムやアフリカのヴードゥー、日本古来の神道や修験道も同じだと思います。教義というの…
かつて、アイヌの人々が行っていたであろう可能性が指摘されている呪術的仮装舞踊劇。これはアイヌのみならず、シャーマニズムの世界において、広く、実施されていたに違いないと思います。参考動画を以下に添付します。この動画の素性はよく分かりませんが…
アイヌの伝統的な楽器にムックリというのがありますが、とても不思議な音がします。竹でできたリードのようなものがあって、それを口に当てて、先端を紐で引っ張る。すると、ビロンビロンという音がなる訳ですが、実はこの楽器、もっと奥が深いようです。以…
少し、整理をしましょう。 AとBという2項対立があって、そこに介在(者)Cが登場する。CによってAとBの対立関係は緩和され、フラットな関係となる。やがてCを通じて、AとBが調和し、融合する。 A×BA-C-BA= C=B まず私は、このようなパターンをアイヌの民…
アイヌの人々は、カムイは雲の上かどこかに住んでいると考えたようです。そして、本来、カムイは人間と同じような姿形をしていると思っていた。そしてカムイは、人間の世界にやって来る時には、動物に変身する。 例えば狩猟において、熊を殺す。するとアイヌ…
少し前の原稿で、知里幸惠さんのことに触れました。彼女は、言語学者の金田一京介氏に見出され、アイヌの神話を日本語に翻訳しました。その作業の完成直後、儚くも持病の心臓疾患により19才で夭逝した。しかし、彼女の努力は「アイヌ神謡集」に結実した。気…
先の原稿に記しました“物語的思考”のパターンを記号式によって表現することができるのではないか、などと思ったりします。では、記号を定義してみましょう。 × ・・・ 対立関係を示す。- ・・・ 互いに認識し合うフラットな関係を示す。= ・・・ 統合され…
このブログのタイトルは、文化の誕生、文化で遊ぶ、文化領域論と変遷して来ましたが、今日から、文化認識論に変更致します。 まず、以下にリンク先を貼付致しますYouTubeのアイヌ民話をご覧いただきたく、宜しくお願い致します。これは本ブログの9月14日の記…
今回より、新たなシリーズ原稿として「文化認識論」を始めることにしました。このブログでは、「文化とは何か」ということを考え続けて来た訳ですが、どうも人間は文化を動かす原動力のようなものを持っている。それは“知的な本能”とも呼べるようなもので、…
中学生の頃、音楽の3要素というものを習いました。すなわち・・・ 1. メロディー2. 和音3. リズム しかし、上記の考え方は穢れたヨーロッパ文化の押し売りでしかない、と思うのです。本質を覆い隠した、虚言であると私は思います。上記の3項目とは、す…
動物の鳴き声や動作を真似たのが、音楽や踊りの起源である。例えば、今も静岡県には子供たちが鹿の格好をして踊る“鹿踊り”があり、アイヌ文化には“水鳥の踊り”や“鶴の舞い”がある。これは私が立てた仮説だが、以下の動画を見て、確信に変わりつつある。世界…
被災地の皆様には、衷心よりお見舞い申し上げます。また、終わらぬ暑さに辟易されている皆様には、残暑お見舞い申し上げます。 さて、このブログですが休止してから40日が経過致しました。未だ整理のつかない課題が多く、ブログを再開できる段階にはありませ…
● 昨日の街頭記者会見昨日(8月1日)、新宿で山本太郎さんの街頭記者会見がありましたが、私はこれを見て驚いてしまいました。最初の質問者が自ら言うには、中卒で、刺青をしていて、デリヘル譲を送迎する車の運転手をしていたとか。そして、彼が叫ぶ。「皆…
今回は、私が参考にしているYouTubeの動画を紹介致します。 ▶ 「没落について」 中野剛志 グローバル資本主義を超えてインターネットTV 超人大陸 27:50 2018年10月13日 (ロックイン)https://www.youtube.com/watch?v=OoduEx7tl2k 山川コメント・・・この国…