文化認識論

(世界を記述する。Since July 2016)

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

領域論 - 主体が巡る7つの領域 - (その1) はじめに

現在、私たちの文明は、危機に瀕していると思う。コロナウイルスの問題もそうだが、そればかりではない。政治の危機という問題もある。原則として、政治家は選挙によって選ばれているのだから、政治の危機を引き起こしているのは、主権者である国民の民度の…

反逆のテクノロジー(その28) 自己への配慮

自己への配慮とは・・・ - 単に自分の地位においてだけではなく、理性的存在として自分自身を尊重することの重要性である。(中略)自己を自己の行為の主体として構成する際の手がかりとしての自己への関係の強化 (P.57)- であり、 - 配慮すべきは自分…

反逆のテクノロジー(その27) 快楽の活用

ミシェル・フーコーの遺作となった「性の歴史」は3部作となっており、今回取り上げるのは、2番目の作品である。 性の歴史I 知への意志 性の歴史II 快楽の活用 ・・・今回はコレ 性の歴史III 自己への配慮 物事には、因果関係というものがある。原因があって…

コロナと自然科学

結局、現在、コロナウイルスがどのようなメカニズムによって感染しているのか、誰にも分かっていないのではないか。 基本的なことを言えば、1)飛沫感染、2)物を経由した感染、3)空気感染 の3種類があると思う訳だが、現在の主流は「空気感染」にあるの…

コロナが襲った呪術の国

昨日、東京都の感染者数は1591人で、全国ベースでは約6千人だった。メディアもこの話題で持ち切りだが、私にはいくつかの不満がある。 まず、感染の原理についての解説が少ないことだ。素人ながら思うに、人間の発声、咳、くしゃみなどによって飛沫が拡散し…

宇宙、生命、人間、そして文化

宇宙の成り立ちについて、何かの本で読んだ話はこうだった。 まず、点があった。その点の中には、全宇宙を構成する質量とエネルギーが存在していた。どこにあったのか。それは、言えない。何故なら、未だ、空間が存在していなかったのだから。いつからあった…