文化認識論

(世界を記述する。Since July 2016)

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

権力についての試論

ボールペンで書いた一見シンプルなこの図をデスクマットの下に置いて、私は毎日、それを眺めている。 権力 | 身体 ――――|―――― 「知」 | 主体 人間の文明を構成要素に分解すると、上の図における4つの要素に還元されるのではないか。そして、文明が大きく…

童話「桃太郎」における構造

どうやら、私たちが生きているこの世界には、構造がある。哲学の世界においても構造主義が一時期流行ったようだが、やがてそれは衰退した。その理由は意外と単純で、構造が判明したからと言って、それではどうすればいいのか、という問いに答えを提供できな…

経験としての芸術

人間は実に多様なのであって、互い理解し合える人など、まず、いない。長年つきあった友人や恋人であっても、事情は変わらない。何故だろうと思う訳だが、理由の1つに経験の違いということがある。生まれた時代が違う。場所が違う。性の違いによっても、経…

私の歴史観

太古の昔から、人間には生活があった。いや、人間がまだサルだった時代から、生活は存在していたに違いない。生活の中心は、身体にある。何かを食べて、セックスをする。出産して、子育てをする。衣服を着る。住居を作る。最近の事例で言えば、グルメや健康…

世界観について

文明論的動物ファンタジーと称して「猫と語る」という作品を掲載してきて、先日、脱稿した。その評価を含め、あとがきのようなものを書こうと思ったのだが、どうも書けない。現時点では、私自身、この作品を評価できないのだ。私史上、最高作であるような気…