文化認識論

(世界を記述する。Since July 2016)

2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

文化防衛論/三島由紀夫(その4) 世界観

本稿においても三島の世界観を表わすいくつかの用語が登場したが、それらを整理してみようと思う。全ての概念を説明した後で、図を示すのが学術的な方法だとは思うが、この段階で提示する方が、手っ取り早く読者諸兄の理解を促進できると思う。 まず、文化、…

文化防衛論/三島由紀夫(その3) 文化と伝統

ある人の思想を検討する場合、自我の問題を避けて通る訳にはいかない。哲学者はそれを主体と呼び、多くの場合、文学者はそれを「私」と言う。 自我とは何かと考え始めると、それはもう切りがない。しかし、何らかの基準のようなものが必要だと思うので、ここ…

文化防衛論/三島由紀夫(その2) 人間観

本文献には、三島自身による11の論文等が掲載されている。それぞれを読み解いたところで、三島の思想を体系的に理解することはできない。そこで、これらの論文等を一度分解し、主要なテーマ毎に主張を再構築する必要があると思う。まずは、三島の人間観から…

文化防衛論/三島由紀夫 (その1) はじめに

先の8月9日に開催された長崎市の原爆犠牲者慰霊平和祈念式典において、長崎市長はイスラエルを招待しなかった。すると日本を除くG7各国の駐日大使らからクレームがつき、彼らはこの記念式典を欠席した。やはり、ユダヤの支配力は大きい。特に米国をはじめと…

狂い始めた世界

先の東京都知事選の際、どなたかが「日本社会の底が抜けた」と言っていたが、私も同感であった。ほぼ全裸と言われるポスターが掲示され、予想通り小池百合子が当選した。百合子は、そもそもカイロ大学を卒業していないのではないか。この点は、朝堂院大覚氏…