結局、現在、コロナウイルスがどのようなメカニズムによって感染しているのか、誰にも分かっていないのではないか。
基本的なことを言えば、1)飛沫感染、2)物を経由した感染、3)空気感染 の3種類があると思う訳だが、現在の主流は「空気感染」にあるのではないか。そうでなければ、百人を超えるようなクラスターが発生している現状に対し、説明がつかない。では、この空気感染は屋外で、すなわち外気の中でも発生するのだろうか。多くのクラスターは、医療機関、老人ホーム、学校などの「屋内」で発生している。しかし、屋外における空気感染についての論議が一向に報道されない所を見ると、分かっていないに違いない。
感染経路についても、その詳細は分かっていない。
そもそも、現在、日本国内に蔓延しているコロナは、何型なのか。コロナウイルスの変異は、武漢型、東京・埼玉型、欧米型とあった訳だが、最近、イギリス型と南アフリカ型が出て来て、昨日あたりから更にその変異型が日本に流入しているという報道がある。
では、現在、日本に蔓延しているコロナウイルスに対して、有効なワクチンはあるのか。この点、アメリカ製のワクチンは、イギリス型にまでは有効であろうという予備的な研究結果が発表されているようだが、その研究のスポンサーは2社のワクチンメーカーである。とても信じられるような代物ではない。
結局、現代の自然科学のレベルは、はなはだ不十分なのだ。ジグソーパズルに例えてみよう。7つのピースを正しく組み合わせると1つの絵が完成するとしよう。自然科学は、そのうち4つのピースを提供することができる。しかし、残る3つのピースを提供することができない。従って、自然科学に頼っていては、永遠にこの絵を完成させることができない。
では、残る3つのピースを探す方法について考えてみよう。
1つ目は、組み合わせだ。人間の直観力と言ってもいい。古代人が病を治すために片っ端から、様々な草木を煎じて飲んで、漢方薬を探し当てたのと同じ方法で、現代人は今、コロナに有効な物質を探している。抗エイズ薬はどうかとか、実は紅茶が効くのではないかという話があった。今日になって、ある日本メーカーの薬品が有効だという説が出てきた。何かが発見されることを祈るばかりだ。
次は、想像力だと思う。リスクマネジメントの世界では、よく、最悪の事態を想定せよと言われる。但しこれを英語で言うと、Worst Case Scenarioということになる。すなわち、最悪の事態に陥る道筋(シナリオ)を考えろ、という意味だ。では、私なりに想像力を働かせて、最悪のケースを描いてみよう。
既に日本には新型のコロナウイルスが蔓延している。その感染力は、強大だ。従って、感染者数は指数関数的に増え続ける。また、ウイルスは進化を続け、世界中で次々に変異種が発見される。そして、それらの変異種に対して、現在、日本政府が導入を予定しているアメリカ製のワクチンは効力を持たない。医療は既に崩壊しているが、更に医師や看護師の退職が止まらず、営業を止める病院が出てくる。自宅や路上で死亡する「変死者」が増加する。医療が崩壊すると、介護や学校へとその影響が連鎖する。やがて、地下鉄が止まり、東京の首都機能が失われてゆく。
嫌な気持ちにさせて申し訳ないが、リスクマネジメントというのは、現実を直視することによってしか成り立たない。また、上記のシナリオを阻止するために現在すべきことは何か、それを考えることが大切だ。感染拡大を防止できないのであれば、感染してしまった後の対応体制を強化する以外に方策はない。換言すれば、それは病院を、医療従事者を守ることではないか。彼ら、彼女らの要望を聞き、即座に対応していく。そういうことを政府はやるべきなのだ。防護服が足りないのであれば、政府は全力を挙げてこれを提供すべきだ。一律100万円のボーナスだって、支給すればいい。
3つ目のピース。それは言葉の力だと思う。リーダーが持つ言葉の力によって、人々の心をまとめ、総力を挙げて困難を克服していく。人間には、そういう歴史があるはずだ。ドイツのメルケル首相のように、日本のリーダーも国民に対し語り掛けるべきなのだ。最近、スカ総理の会見とか、NHKの番組などを見たが、あきれるばかりだった。質問には答えず、予め準備した原稿を読み上げる。私は、失望しか感じなかった。人々を感動させる言葉というのは、考え抜いた者だけに許されているのだ。考えていない人間の言葉は、軽い。最近、スカ総理は馬鹿なのか、それとも馬鹿のフリをしているのかという論議があるが、私は前者の方だと思う。
まとめよう。最近、科学万能主義とも呼ぶべき風潮がはびこっていて、私は、これに異議がある。
「科学的根拠を示せ!」
「エビデンスはあるのか!」
「データーを出せ!」
こういう人たちの気持ちは、分からないでもない。しかし、現代の自然科学のレベルは、ある意味、とても低いのだ。科学では解決できない困難に直面している現在、科学万能主義は機能しない。そして、私としては、直観力、想像力、言葉の力によって、自然科学では解明できない課題に立ち向かうべきだと考える次第だ。
休日中は、PCR検査の件数が少ない。よって、休日明けの初日に検査数が増える。その結果は、3日後に判明する。こういう原理がある訳で、すると現在の3連休明けの翌日に検査数が増え、その結果は、次の金曜日(1月15日)に出ることになる。とんでもない数値が出ないことを祈っている。もう、手遅れなのかも知れないが・・・。
#スガは辞めろ
#尾身も辞めろ
#小池も辞めろ