文化認識論

(世界を記述する。Since July 2016)

経済権力と国家

 

まったくもって世の中、理不尽なことが多すぎると思う訳だが、その根源的な理由は、腐敗した権力にあると思う。では一体、権力者とは誰なのか。この点、最近、大西恒樹氏が面白い動画をアップした。

 

大西氏によると米国の主要な企業の株主を辿っていくと、以下の3つの企業に辿り着くというのだ。

 

Vanguard Group Inc

State Street Corporation

Blackrock Inc

 

(参考動画)

今ならまだ間に合います。全ての日本人が知るべき〝狂った世界の構造〟を暴露します。 (youtube.com)

 

ネットで調べてみるとBlackrockとは世界最大の資産運用会社で、その運用資産額は10兆ドルに及ぶとのこと。これは日本のGDPの2倍に当たる。あまりに額が大き過ぎて、イメージが湧かないが、こういう会社を国際金融資本と呼ぶのだろう。また、大西氏によれば、上記の3社は主要なマスコミ、医薬品メーカー、軍需会社などの株式を保有しているとのこと。

 

また、ワシントンに在住する保守派の論客、伊藤貫氏は、如何に上位0.01%の富裕層が、米国の政治を支配しているのか、その仕組みを解説している。

 

超富豪オリガーキーに支配されるアメリカ帝国〜トップ0.01%層が牛耳る米国政治ー貧富の差は世界最悪!!!(伊藤貫) (youtube.com)

 

結局、米国においては選挙も政策も、金で買われているのだ。

 

人によってはこのスーパーリッチな人々をDeep Stateと呼び、人によってはユダヤマネーと呼ぶかも知れない。微妙な問題を回避するため、ここでは「経済権力」と呼ぶことにする。

 

経済権力は、実質的に米国を支配しているし、彼らは米国や米国民の利益など眼中になく、ただ、自らの資産の増殖を企図しているのだろう。これがアメリカの実態だとすれば、既に米国という国家の枠組み自体が溶解していると言わざるを得ない。またグローバルな経済権力は、米国と同じような制度を採用することを従属国にも要求しているのであって、現在の日本には米国の権力構造によく似た構造が存在するに違いない。つまり、既に日本という国家自体、消え去ろうとしているのだ。

 

今日の西側先進諸国においては、既に経済権力が国家権力を上回っているに違いない。そして、経済権力は自らの資本を増殖させるために、積極的に国家を利用しているのだ。これがグローバリズムの基本的な構造ではないか。少し単純化して、権力の強い者から順に列記してみよう。

 

経済権力 > 米国 > 日本 > 日本国民

 

このような見方をすると、例えば自民党の悪口をいくら言ったって、仕方がないことになる。自民党はけしからん政党だとは思うが、彼らは所詮、米国や米国がコントロールしているシステムに従っているだけなのだ。

 

例えば、緊縮財政と積極財政という問題がある。日本国民を幸福にしたいと思えば、積極財政の方が正しい。これはリベラルと保守、双方の論客が既に証明し尽くした問題だと思う。しかし、日本の財務省は頑としてそれを認めない。財務省の省益を守るためだという見方があって、確かにそれも理由の1つだとは思う。しかし、更に根源的な理由を考えると、財務省に対して米国から有形無形の圧力がかかっていると見るべきではないか。

 

その1つの論拠として、戦後まもなく制定された財政法4条というものがある。当時、マッカーサーは日本を貧しくて戦争のできない国にすべきだと考えていたのである。その名残りである財政法を日本政府は後生大事に守っているのだ。

 

次に、IMFInternational Monetary Fund)の動きも見逃せない。IMFは日本の消費税について、2030年までに15%、2050年までに20%に上げるべきだと主張している。良くは分からないが、IMFとは米人主導の組織ではないのか。こんな意見は内政干渉で、けしからんと思う。

 

米国の格付け会社も、日本に対して緊縮財政を推奨している。彼らは日本がどれだけ米国債保有しているのか知らないのだろうか!

 

【外国勢力が財政健全化を強要】 #緊縮財政 #財政健全化 #PB黒字化 (youtube.com)

 

ついでに言うならば、私は、日米合同委員会を通じて、米国が日本の財務省に圧力を掛けている可能性だって、否定はできないと思うのだ。同委員会の審議事項は厳重に秘匿管理がなされており、私が何らかの証拠を持っている訳ではない。しかし、そう考えるのが自然だと思う。

 

このように、日本の主権はがんじがらめに拘束されているのであって、何はともあれ、日本が米国から独立しなければ、話にならないのである。

 

日本の独立問題については、実は戦後、長い間論議されてきた経緯がある。保守派の論客である西部邁氏などは、その結論として、日本核武装論に行き着いたらしい。しかし、日本が核武装するなどと言えば、その時点で、米国は日本を潰しに掛かるだろう。スノーデンが暴露したように・・・。

 

ここまで考えると、絶望的な気分にならざるを得ない。これはもう、状況が変わるのを待つしかないのだ。現在の権力構造が、永遠に続く訳はないのだから。

 

鳴かぬなら、鳴くまで待とう、ホトトギス