最早、この世への未練を失った私ではあるが、それでも生きている訳で、心静かに暮らしたいと願っている。本でも読もうと思い、本棚を眺めて見ると、今の私に丁度良い本が見つかった。「ソフィーの世界」である。帯にはこんな宣伝文句が書かれている。
- 世界で一番やさしい哲学の本 -
奥付を見ると初版が1995年で、私が持っているのは1996年版である。つまり、私は30年前にこの本を読んだのである。一度読んだとは言え、もう内容は忘れているし、今の私ならば、当時よりもこの本を深く理解できるに違いない。そう思って読み始めた訳だが、現実世界においては、私の心をざわつかせる出来事が後を絶たないのである。
1つには、イスラエルと米国によるイラン攻撃(Epic Fury)である。これは全くもって摩訶不思議な軍事侵攻なのだ。イスラエルは中東における覇権を求めており、同国がイランを攻撃する理由は明白だ。問題は、何故、米国がこの攻撃に加わったのかという問題である。米国を起点にして見れば、イランはほとんど地球の反対側にある。また、米国は自国内でエネルギーを調達できるし、ベネズエラから購入することもできる。イランは核開発を止めることに前向きだったし、米国にとっては何ら安全保障上のリスクはなかったように思う。それでも米国はイスラエルに引き摺られるような形で、徹底的なイラン攻撃を始めた。以後、トランプは多くの言説を公表しているが、どうも信用できない。嘘が紛れ込んでいると言うよりは、ほとんど嘘しか言っていないように見える。こんな人間を大統領に選び、米国民は恥ずかしくないのだろうか、と心配になってしまう程だ。
実態としては、米国の大統領でさえも抗うことのできない権力システムがあるのではないか。例えば米国内の軍産複合体や、トランプの支援団体であるキリスト教福音派など。その他にも米国とイスラエルにまたがる国際金融資本や、エプスタイン事件の真相を把握している勢力なのかも知れない。そうであれば、最早、この問題は政治のレベルでは解決できないことになる。誰が大統領になろうと、この権力システムに逆らえないのだから。
日本に目を向けても、同じような問題に行き当たる。高市総理は、3月19日に訪米するようだが、そこで彼女が日本の国益に沿った交渉を行うとは思えない。日本の外交や安全保障に関する方針は、政治家ではなく外務省などの官僚が決定しているという説がある。そして、官僚組織は日米合同委員会などを通じて、米国に牛耳られている訳だ。すると、日本の政治家にも、決定権はないことになる。政治家は選挙で代わるが、官僚組織が変わることはない。誰が総理になっても同じなのである。
その昔、私は、日本は独立国家だと思っていた。その後、本を読んだりネットで調べたりするうちに、日本は米国の属国だと知った。すると自然の成り行きとして、日本は独立すべきだと考えるようになった。しかし、更に詳細な情報に触れるにつけ、日本が独立するのは困難だと思うようになった。米国のベネズエラ侵攻や、今回のイラン戦争などを見るにつけ、私には恐怖心が生じた。米国は怖い国だ、逆らったら何をされるか分からない。但し、そのような恐怖心を抱くのは、私だけではないはずだ。日本国民の多くが、同じような恐怖心を抱いているのではないか。
そこまで考えると、米国が世界を震撼させるような戦争を起こす度に、日本では自民党が選挙で大勝ちするという因果関係が見えてくる。自民党は自ら米国に隷従するので、国民としては、とりあえず安心できるという訳だ。米国が行なった戦争と、高い支持率を得た自民党の総理大臣を列記してみる。
アフガン侵攻・・・中曽根康弘
イラク戦争・・・小泉純一郎
北朝鮮の挑発、イスラム国・・・安部晋三
ベネズエラ侵攻、イラン戦争・・・高市早苗
このように考えると、先の衆院選で自民党が圧勝した理由も分かろうというものだ。
私の心をざわつかせるもう1つの出来事があって、それはれいわ新選組に関するものだ。最近のれいわの支持率は1%前後なので、興味を持っている人は少ないに違いない。私は同党が結成された2019年当時、大変な支持者だった。献金もした。しかし、大西恒樹氏の除名問題があり、山本太郎が東京都知事選に立候補したあたりから懐疑的となり、その後アンチへと変わった。山本太郎のおしゃべり会というのがあり、これはYouTubeで公開されている。当初は見ていたが、次第にマンネリになってきた。また、良く聞いていると山本太郎が質問に答えないことにも気づく。例えば、安部晋三の国葬が開かれた時のこと。質問者は、山本の元にも招待状は来たか、と尋ねた。山本は準備していたスライドに基づき、20分にも渡り国葬の説明をしたが、結局、招待状を受け取ったのか否か、その答えはなかった。どんな質問を受けても自分が話したいことを話すばかりで、質問や意見には答えないのである。
今年の2月に実施された衆院選で、れいわは壊滅的な結果となった。それまで9議席あった(多ケ谷氏の離党前)のが1議席になった。それでも山本は党の代表職と選挙対策委員長の座を明け渡しはしなかった。代表職は党の金を握り、選挙対策委員長は党の公認権を握る。同一人物が両役職を兼任するとは、すなわち独裁ということではないか。ましてや衆院選で大敗したにも関わらず、山本は雲隠れしたままで、支持者に対する説明も謝罪も一切していない。そこで、ネット上では支持者とアンチの間で不毛な論争が沸きあがることになる。
そして本日、れいわに関する醜聞が「デイリー新潮」によって、公開された。ヤフーの記事にもなっている。明日は「週刊新潮」において、更に詳しい記事が公開される予定。最早、独裁者山本太郎とその取り巻きを一掃しない限り、れいわは終わると思う。かつての支持者としては、複雑な心境である。