文化認識論

(世界を記述する。Since July 2016)

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

No. 50 ユングと集合的無意識(その2)

集合的無意識とは何か、これを理解するには、ユングの考えていた意識と無意識の構造を1つずつ見ていくのが良いと思います。 第1に、意識というものがあります。これは、我々が眠っていない時に現実を知覚する心の機能のことであろうかと思います。但し、こう…

No. 49 ユングと集合的無意識(その1)

ちょっと、大変なタイトルになってしまいました。「何それ?」という感じの方もおられるかも知れませんね。しかし、このブログでは、度々、ユングとかユング派という言葉が使われてきました。また、今後、シリーズで掲載予定のテーマ(孤高の前衛、ジャクソ…

No. 48 心の領域

ちょっと予定を変更して、立ち止まってみることにしました。 このブログのNo. 44に掲載致しました芸術メカニズムに関するチャート図なのですが、これが人間の心の領域を示す地図のように見えてきたのです。また、繰り返しにはなりますが、以下に述べますこと…

No. 47 芸術を生み出す心のメカニズム(その5)

何故か、この芸術メカニズムのチャート図を使うと、様々な文化形態の位置を特定できるような気がします。例えば、ピコ太郎のPPAPは、感覚だけ。テレビのサスペンスドラマは感覚+思考、男はつらいよ(フーテンの寅さん)は感覚+感情といった具合に。 我らが…

No. 46 芸術を生み出す心のメカニズム(その4)

〇 直 観(無意識)そして、私は夢を見たのです。夢の内容は、ちょっと小説風に書いてみます。 月明かりの綺麗な晩だった。さざ波が寄せては返す音だけが聞こえている。私は、小さな入り江の波打ち際に立っている。その時、海面を叩くような音が聞こえた。右…

No. 45 芸術を生み出す心のメカニズム(その3)

このブログのNo. 44に掲載しておりますチャート図を基に、もう少し具体的に考えてみたいと思います。恐縮ながら、今回は、私の個人的な体験について述べさせていただきます。以下、チャート図の主要項目に連動させて、記載致します。 〇 感 覚経緯については…

No. 44 芸術を生み出す心のメカニズム(その2)

先日、箱根にあるポーラ美術館へ行ってきました。豊かな自然に囲まれた素晴らしい美術館でした。ゴッホの作品も2点ありましたが、緑色が基調の絵で、ちょっとがっかりしてしまいました。やはり、ゴッホは黄色がいいですね。一方、強い印象を受けたのは、ヴラ…