文化認識論

(世界を記述する。Since July 2016)

戦争と文明

文明と戦争(その5) 統一教会とグローバリズム(その1)

宗教と国家の間には、永い相克の歴史がある。簡単に述べてみよう。 古代において、シャーマニズムを基軸とするローカルな集団が誕生した。部族と言っても良い。彼らは、自分たちの価値観や信仰をうまく伝えることはできなかったはずだ。彼らは、歌い、踊って…

戦争と文明(その4) フロイトの思想、エロスと破壊欲動

1932年と言えば、第1次世界大戦が終結し、国際連盟が組織された後で、第2次世界大戦が始まる7年前のことだ。その年、国際連盟はアインシュタインに対し、粋な依頼を行ったのである。それはまず、今の文明にとって最も重要であると思われる問いを選定するこ…

戦争と文明(その3) 集団幻想としての対米従属

政治学者の白井聡氏の著作、「長期腐敗体制」(角川新書)を読んだ。とても興味深い本で、久しぶりに一気に読み終えた。何が書いてあるかと言えば、日本の権力構造が腐っているということなのだ。しかもそれは、長期に渡って腐り続けていて、かつ、それは誰…

戦争と文明(その2) 洞窟の比喩/プラトン

暗い洞窟の奥深くに、多くの囚人たちが鎖に繋がれている。彼らは、洞窟の壁に映し出される影のみを見て、生きている。彼らは、それが現実であり、この世界の全てだと信じている。ある日、1人の囚人の鎖が解き放たれ、外に出ることが許される。洞窟の外に出た…

戦争と文明(その1) 人間は何を守ろうとしているのか

人間は集団を作って、ここまで生き延びてきた。そして人間は、その集団の結束力を強めようとする。結束力の強い集団は、そうでない集団よりも戦闘能力が高い。そして、戦乱の世にあっては、結束力の強い集団の方が生き延びる確率が高い。 では、人間はどのよ…

戦争と文明 はじめに

今年の2月24日にロシア軍は、ウクライナへの侵略を開始した。それ以来、戦争という2文字が、私の脳裏から消えた日はない。 人間は、何故、戦争を繰り返すのか。そこに原理はないのか。もし、原理があるとすれば、戦争を回避する手段だって、見つかるのでは…